看護師の当直とは?給料・手当の相場や夜勤との違いをわかりやすく解説
「看護師の当直と夜勤って何が違うの?」
「当直の給料や手当はどれくらいもらえるの?」
と疑問に感じていませんか。
当直は夜勤と混同されやすい勤務形態ですが、実は勤務内容や待遇に明確な違いがあります。
本記事では、当直の定義から夜勤との違い、給料・手当の相場、そして当直バイトの探し方までわかりやすく解説します。
これから当直勤務に臨む方も、当直バイトを検討している方も、自分に合った働き方を見つけるための参考にしてください。
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看護師の当直とは
看護師の当直とは、夜間や休日に病院へ待機し、急変や救急対応に備える勤務形態のことです。
通常の看護業務を継続的に行うのではなく、緊急時に備えた待機が基本です。
何か起きたときにすぐ対応できるよう病院内に留まることが、当直の本来の役割です。
ただし、その忙しさや役割は一律ではありません。
病院の規模や診療科によって、当直中にどれだけ業務が発生するかは異なります。
救急を多く受け入れる病院では夜勤に近い働き方になることもあれば、待機が中心で比較的落ち着いた病院もあります。
当直と夜勤の違い
当直と夜勤は、どちらも夜間に働く点では共通していますが、勤務内容や法的な扱い、給与体系に違いがあります。
まずは両者の違いを表で整理してみましょう。
比較項目
| 夜勤
| 当直
|
勤務内容
| 通常業務の延長(記録・処置・ラウンドなど)
| 緊急対応に備えた待機が中心
|
労働基準法上の扱い
| 通常の労働時間に含まれる
| 「断続的労働」として扱われる場合がある
|
給与・手当
| 夜勤手当+深夜割増
| 当直手当として定額支給が多い
|
このように、夜勤は通常業務の延長線上にある勤務であるのに対し、当直は待機を中心とした勤務であるという違いがあります。
次の項目から、それぞれの違いをもう少し詳しく見ていきましょう。
勤務内容の違い
夜勤は、日勤と同じように記録や処置、ラウンドといった看護業務を継続的に行う勤務です。
患者さんの状態を観察し、必要なケアを提供する点で、通常業務の延長と言えます。
一方で、当直は緊急対応に備えた待機が中心です。
平常時には大きな業務が発生しないこともあり、施設によっては仮眠を取れるケースもあります。
急変や救急が入ったときに動くというのが、当直の基本的な働き方です。
労働基準法上の扱いの違い
夜勤は通常の労働時間に含まれるため、所定の労働時間として計算されます。
働いた時間がそのまま労働時間となる、わかりやすい仕組みです。
一方で当直(宿直)は、労働基準監督署の許可を受けたうえで断続的労働として扱われる場合があります。
常に働き続けるわけではなく、待機の合間に実作業が発生するという性質から、通常の労働時間とは異なる扱いとされるのが一般的です。
給与・手当の違い
夜勤の場合、夜勤手当に加えて深夜割増賃金が支払われます。
深夜の時間帯に働いた分が割増として上乗せされるため、時間に応じた計算がなされます。
一方で、当直は当直手当として定額で支給されるケースが多く、計算根拠が夜勤とは異なります。
働いた時間ごとに細かく計算するのではなく、1回いくらという形で支給されるのが一般的です。
このため、同じ夜間の勤務でも給与の考え方が変わってきます。
宿直と当直の違い
「宿直」と「当直」という言葉は似ているため混同されがちですが、それぞれ指す内容に違いがあります。
あわせて「日直」という言葉も登場するため、表で整理しておきましょう。
用語
| 意味
|
宿直
| 夜間の待機(ほぼ労働がない前提)
|
日直
| 休日昼間の待機
|
当直
| 宿直と日直を合わせた総称
|
宿直は夜間の待機を指し、ほとんど労働がないことが前提とされています。
日直は休日の昼間に待機する勤務で、この両者を合わせて「当直」と呼ぶのが一般的です。
ただし医療現場では、待機が前提とされていても実質的に業務が発生することが多いです。
本来の許可基準では労働がほとんどない前提であるにもかかわらず、実際には対応に追われるケースもあり、その乖離が問題として指摘されることもあります。
看護師の当直の給料・手当の相場
看護師の当直で気になるのが、給料や手当の相場です。
ここでは当直手当の一般的な相場から、給料が変わる要因、管理当直の手当まで詳しく見ていきます。
手当の金額だけでなく、実質的な条件もあわせて判断することが大切です。
看護師の当直手当の一般的な相場
看護師の当直手当は、1回あたり10,000〜30,000円程度が目安とされています。
ただしこの金額は、病院の規模や地域によって変動するため、あくまで参考金額として捉えておくとよいでしょう。
このため、求人を比較する際にはこの金額を基準にしながら、自分の勤務先や検討先がどの程度の水準にあるかを確認することをおすすめします。
看護師の給料が変わる要因
当直手当は一律ではなく、いくつかの要因によって変わります。
まず影響するのが病院の種類です。
急性期病院、療養型病院、クリニックなど、施設の形態によって当直の負担や手当の水準が異なります。
また、当直の頻度や拘束時間、呼び出しの有無によっても差が生じます。
呼び出しが多く実働が長い当直と、待機が中心で落ち着いた当直とでは、同じ手当でも実質的な負担が変わってきます。
これらの要因を踏まえて、トータルで判断することが重要です。
管理当直の看護師の手当について
管理当直とは、師長クラスの看護師が病院全体を統括する立場で行う当直のことです。
一般的な当直業務に加えて、施設全体の管理や判断を担うため、責任の重さが異なります。
このため管理当直では、通常の当直手当に加えて、管理職としての責任手当が上乗せされるケースがあります。
管理当直を担う立場の方は、自分の手当に役職分が反映されているかを確認しておくとよいでしょう。
当直の手当だけで判断しない
当直先を選ぶときは、手当の金額だけで判断しないことが大切です。
たとえ手当が高くても、拘束時間が長ければ、実質的な時給は下がってしまいます。
拘束時間あたりの実質時給で比較する視点を持つことが重要です。
さらに、仮眠の取りやすさや呼び出しの頻度も総合的に判断したいポイントです。
同じ手当でも、比較的休める当直と一晩中対応に追われる当直とでは、負担が違います。
金額・時間・働きやすさを総合的に見て、自分に合った当直かどうかを判断しましょう。
看護師の当直の勤務時間・拘束時間の目安
当直は、夜勤と比べて拘束時間が長くなりやすい勤務形態です。
ここでは一般的な当直の時間帯から、拘束時間が長くなる背景、そして当直明けの過ごし方まで解説します。
当直の働き方をイメージするための目安として参考にしてください。
一般的な当直の時間帯
平日の当直は、夕方17時頃から翌朝8〜9時頃までの16時間前後が一般的です。
日勤帯が終わったあとから翌朝の引き継ぎまで、長時間にわたって病院に留まることになります。
一方、休日の場合は日直として日中帯の勤務になるケースもあります。
夜間だけでなく、休日の昼間に待機する勤務も当直に含まれるため、勤務先によって時間帯はさまざまです。
自分が担当する当直がどの時間帯にあたるのか、事前に確認しておきましょう。
拘束時間が長くなりやすい背景
当直の拘束時間が長くなりやすいのには、いくつか理由があります。
まず、勤務の前後に引き継ぎや記録対応が発生するため、実際の拘束時間が延びやすいことが挙げられます。
きちんと申し送りを行うほど、前後の時間がかかります。
さらに、急変や救急対応が入ると、本来取れるはずの仮眠が取れないこともあります。
待機が中心とはいえ、いつ対応が必要になるかは読めないため、結果として長時間の対応になることもあります。
こうした背景から、当直は拘束時間が長くなりやすいのです。
当直明けの過ごし方
当直は長時間に及ぶため、当直明けの過ごし方も重要です。
多くの病院では、当直明けは原則として休みになるよう勤務が組まれています。
長時間勤務のあとにそのまま日勤を続けることがないよう配慮されているのです。
体力的な負担を考えると、当直明けにしっかり休息を取れるかどうかは働き続けるうえで大切なポイントです。
勤務調整がきちんとなされている職場を選ぶことが、無理なく当直を続けるために重要です。
病院の規模・種類による当直業務の違い
当直といっても、その実態は病院の規模や種類によって異なります。
ここでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
急性期病院の当直
急性期病院の当直は、救急搬送や急変対応が多い点が特徴です。
重症の患者さんを受け入れる機会が多く、夜間でも次々と対応が必要になることがあります。
このため、実質的に夜勤に近い忙しさになることもあります。
当直中にほとんど休めないというケースもあるため、急性期病院の当直を検討する際は、この忙しさを覚悟したうえで臨む必要があります。
療養型病院・慢性期病院の当直
療養型病院や慢性期病院の当直は、急性期に比べて急変が比較的少ない傾向にあります。
また、状態が安定している患者さんが多いため、夜間に緊急対応が発生する頻度も低めです。
このため、待機が中心となり負担が軽いケースが多い点が特徴です。
落ち着いた環境で当直を行いたい方や、急変対応の負担を抑えたい方には向いている施設形態と言えるでしょう。
クリニック・診療所の当直
クリニックや診療所は規模が小さいため、当直そのものがない、あるいは少ない場合があります。
また、入院設備を持たない施設も多く、夜間の待機が必要とされないこともあります。
このように、施設形態によって当直のあり方や働きやすさは変わります。
急性期病院のように忙しい当直もあれば、当直がほとんどない施設もあるため、自分の体力やライフスタイルに合った勤務先を選ぶことが、無理なく働き続けるためのポイントです。
看護師の当直バイト・単発で働く方法
当直は、単発のバイトとして働くこともできます。
本業の収入に加えて効率よく稼ぎたい方や、ブランク中に少しずつ現場に戻りたい方にとって、当直バイトは選択肢のひとつです。
ここではそのメリットと注意点を解説します。
当直バイトのメリット
当直バイトのメリットは、1回あたりの単価が高く、効率よく収入を得られる点です。
短期間でまとまった収入につながりやすいため、本業の合間に働きたい方に向いています。
また、本業のスキマ時間やブランク中でも働きやすい点も魅力です。
常勤として毎日勤務するのは難しくても、当直バイトなら自分の都合に合わせて単発で入ることができます。
ライフスタイルに合わせて柔軟に働ける点が、当直バイトの強みです。
当直バイトを探すときの注意点
当直バイトを探すときは、いくつか事前に確認したいポイントがあります。
特に、呼び出しの頻度、仮眠環境、緊急対応の範囲は重要です。
同じ当直でも、これらの条件によって負担は変わるため、応募前にしっかり確認しておきましょう。
また、自分のスキルや体力に合った施設形態を選ぶことも重要です。
久しぶりの現場でいきなり忙しい急性期の当直に入ると、負担が大きくなりすぎることもあります。
無理のない範囲で働ける施設を選ぶことが、当直バイトを続けるうえで大切です。
単発・スキマバイトで当直に近い働き方を試すなら「KANTAN!(カンタン)」
いきなり常勤の当直は不安という方には、まず単発バイトから現場感覚を取り戻す方法がおすすめです。
少しずつ慣れていくことで、自分に合った働き方を見つけやすくなります。
この際に活用したいのが、単発・スキマバイトの「KANTAN!(カンタン)」です。
勤務時間は3時間程度の案件から募集があり、勤務は月1回から可能と、無理のない範囲で働けます。
土日の募集枠もあり、給与は日払いが可能であるため、自分のペースで働きたい方におすすめです。
まとめ
当直と夜勤、宿直は、勤務内容や法的な扱いに違いがある勤務形態です。
当直は待機が中心であり、夜勤のように通常業務を継続するものとは性質が異なります。
こうした違いを理解しておくことが、自分に合った働き方を選ぶうえで重要です。
また、当直手当の相場は1回あたり1〜3万円程度ですが、病院の種類や役割によって変動します。
手当の金額だけでなく、拘束時間や呼び出しの頻度を含めた実質的な条件で判断することが大切です。
もし、いきなり当直に入ることに不安があるなら、単発バイトの「KANTAN!(カンタン)」で自分に合う働き方を試してみるのも一つの方法です。
3時間程度の案件や月1回からの勤務、土日の募集、日払いにも対応しているため、無理なく現場感覚を取り戻せます。
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看護師の当直に関するよくある質問
最後に、看護師の当直についてよく寄せられる質問にお答えします。
看護師の当直は何回くらいが平均?
看護師の当直の回数は、月1〜4回程度が一般的です。
ただし、この回数は病院の規模や人員体制によって変動します。
スタッフが多い病院では当直の回数が少なくなる一方、人員が限られる病院では回数が増える傾向があります。
自分の勤務先がどの程度の頻度かは、体力面にも関わる重要なポイントです。
求人を検討する際は、当直の回数もあわせて確認しておくと安心でしょう。
当直中は仮眠は取れる?
当直中に仮眠が取れるかどうかは、施設の忙しさによります。
待機が中心の施設であれば、仮眠を取れることが多いです。
ただし、急変や救急対応が入ると仮眠が取れないこともあります。
特に急性期病院では対応が立て込むこともあるため、仮眠を取れるとは限りません。
新人看護師でも当直に入る?
新人看護師がいきなり当直に入ることは、一般的にはあまりありません。
一定の経験を積んでから当直に入るのが通常で、夜間の緊急対応にもある程度対応できるようになってから任されるのが一般的です。
特に、いきなり1人で当直を担当するケースは少なく、先輩看護師とともに経験を積みながら慣れていく流れが多く見られます。
経験を重ねるなかで、少しずつ当直に対応できる力を身につけていくと安心です。
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▼執筆者情報 KANTAN!(カンタン)編集部
KANTAN!(カンタン)編集部は、看護師向けの単発・スポットワークサービス「KANTAN!(カンタン)」を運営する編集チーム。看護師をはじめとする医療従事者の働き方に関する情報を、現場の声と人材サービスで培った知見をもとに発信している。 単発・スポットワーク、ナラシワーク、ブランク後の復職、キャリアの悩み、傷病手当や休職といった制度面まで、医療現場で働く方が本当に知りたい情報を、わかりやすく丁寧にお届け。
▼監修者情報 執行 輝明(しぎょう てるあき) 株式会社ブリッジキャリア 代表取締役社長
人材業界で24年間にわたり従事し、うち14年間は医療・介護・福祉分野の人材事業を専門領域としてきた。医療従事者のキャリアと現場の双方を熟知した専門家として、複数の人材サービス事業の立ち上げから運営までを一貫して手がける。その後、医療系ベンチャー企業の執行役員を経て、2019年に株式会社ブリッジキャリアを創業し、現職に至る。 現在は、医療従事者が採用前に実際の現場で相互理解を深め、採用ミスマッチを減らす段階的な就業モデル 「ナラシワーク」の普及に向けて日々尽力している。 |