看護師の残業はどれくらい?平均時間や多すぎる理由・減らす工夫を解説
「残業が多く定時に帰れない」
「残業が当たり前の空気がつらい」
と感じていませんか。
残業の悩みは、あなただけが抱える特別なものではなく、多くの看護師に共通するものです。
本記事では、看護師の平均残業時間や残業が多くなりやすい理由、知っておきたい労働基準法の基本的なルールについて解説します。
また、残業を減らすための工夫や、残業の少ない働き方の選択肢も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
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看護師の残業はどれくらい?残業時間の月平均
自分の残業時間が多いのか少ないのかを考えるためには、まず平均的なデータを知ることが大切です。
ここでは、看護師の平均残業時間や職場による違い、何時まで残業する人が多いのかを解説していきます。
看護師の平均残業時間は月12時間程度
日本看護協会の調査によると、看護師の残業時間は月平均12時間程度とされています。
一日あたりに換算すると30分〜1時間ほどの残業になる計算です。
ただし、この数字はあくまで申告された残業時間をもとにしたものです。
始業前の情報収集など、残業として集計されにくい時間もあるため、体感よりも少なく感じられる場合がある点は知っておくとよいでしょう。
平均はあくまで目安として、自分の状況を整理する材料のひとつにしてみてください。
職場・診療科による残業時間の違い
残業時間は、働く職場や診療科によって異なります。
主な職場ごとの傾向を、以下の表に整理しました。
職場・診療科 | 残業の傾向 | 主な理由 |
| 救急・ICU | 多め | 急変・緊急対応が発生しやすい |
| 急性期病棟 | 多め | 入退院が多く記録業務がかさみやすい |
| 手術室 | 多め | 手術の延長に左右されやすい |
| 療養型病棟 | 少なめ | 患者の状態が比較的安定しており予定が立てやすい |
| クリニック | 少なめ | 診療時間が決まっている |
| 健診センター | 少なめ | 業務がスケジュール通りに進みやすい |
このように、急性期や救急など緊急対応が多い職場ほど残業は発生しやすく、療養型やクリニックのように業務の見通しが立てやすい職場ほど残業は少なくなる傾向があります。
これはどの職場が良い悪いということではなく、診療の特性による違いです。
自分のライフスタイルに合わせて職場を選ぶ際の、ひとつの参考にしてみてください。
看護師の残業は何時までが多いのか
日勤の場合、定時後1〜2時間程度の残業となるケースが多く、17時が定時であれば18〜19時頃までの残業が一般的です。
残業の主な内容は、日中に終わらなかった看護記録やサマリーの作成です。
また、業務そのものは終わっていても、委員会活動や勉強会への参加で帰宅が遅くなる日もあります。
こうした時間はスキルアップやチーム運営に必要なものではありますが、帰宅時間に影響する要素のひとつになっています。
看護師の残業が多すぎ・当たり前になる理由
残業が多いと感じる背景には、個人の努力だけでは解決しにくい、医療現場ならではの事情が存在します。
ここでは、残業が発生しやすくなる3つの理由を解説していきます。
人手不足と記録業務で時間内に終わらない
医療業界全体で人材確保が難しい状況が続いており、看護師一人あたりの受け持ち患者数は多くなりがちです。
日中は患者さんへのケアや処置が優先されるため、看護記録が後回しになり、定時後にまとめて書く流れになりやすいのです。
さらに、看護記録のほかにもサマリーや計画書など、看護の質を保つために必要な事務作業は多岐にわたります。
業務量の多さが、残業が発生しやすい要因のひとつになっているといえるでしょう。
前残業(早出)が常態化している
看護師の残業を考えるうえで見逃せないのが、始業前の「前残業」です。
受け持ち患者の情報収集のために、始業の30分〜1時間前に出勤している方は少なくありません。
安全な看護のための大切な準備時間である一方、本人の感覚としては勤務時間の一部であるため、こうした時間が積み重なることで拘束時間が長いと感じやすくなります。
始業前と終業後の両方に時間を使っていることが、負担感につながっているケースは多いでしょう。
「残業して当たり前」という職場文化がある
職場によっては、先輩より先に帰りにくい、残業の申請を切り出しにくいといった雰囲気を感じている方もいるでしょう。
みんな残っているからという空気の中では、自分だけ定時で帰ることに気が引けてしまうこともあります。
また、急変や緊急入院により予定通りに業務が進まないことは、患者さんの命を預かる看護師という仕事の特性でもあります。
こうした職業特性と職場の雰囲気が重なることで、残業が習慣のように定着しやすくなっているのです。
看護師の残業と労働基準法のルール
看護師の働き方について考えるうえでは、労働基準法の基本的なルールを知っておくと安心です。
ここでは、労働時間の基本的な考え方や残業代の仕組み、困ったときの相談の流れについて解説します。
法定労働時間と残業の上限
労働基準法では、労働時間は1日8時間・週40時間までが原則と定められています。
これを超えて時間外労働を行う場合には、労使間で36協定を結ぶことになっています。
また、36協定を結んだ場合でも、時間外労働の上限は原則として月45時間・年360時間までとされています。
こうしたルールを知っておくことで、自分の働き方を客観的に見つめるための目安になります。
参考:厚生労働省_36協定で定める時間外労働及び休日労働 について留意すべき事項に関する指針
残業代は支払われるのが原則
時間外労働に対して残業代が支払われるのは、法律上の基本的な考え方です。
始業前の情報収集や持ち帰りの仕事も、業務として必要なものであれば労働時間にあたる場合があります。
もし残業時間の申請方法や取り扱いに疑問を感じたときは、思い込みで判断せず、まずは職場のルールを確認してみましょう。
勤務時間の管理方法は職場によって異なるため、就業規則や申請の仕組みを知っておくことが重要です。
違法な残業が疑われるときの相談先
残業時間や賃金の取り扱いについて気になることがあれば、まずは上司や労務担当者に相談してみるのがおすすめです。
職場側も実態を把握できていないというケースもあり、伝えることで勤務調整や業務分担の見直しにつながることがあります。
相談の際は、自分の勤務時間をメモしておくと、状況を落ち着いて伝えやすくなります。
なお、職場での相談が難しい場合に備えて、公的な相談窓口も設けられています。
一人で抱え込まず、まずは身近なところから話をしてみることが大切です。
看護師の残業20時間は多い?少ない?
月20時間の残業と聞いて、多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれでしょう。
ここでは、平均データと比較した月20時間の残業の位置づけと、時間数以外に注目したい視点を解説します。
月20時間残業の位置づけ
先述の通り、看護師の平均残業時間は月12時間程度です。
これと比較すると、月20時間の残業は平均をやや上回る水準といえます。
月20日勤務と仮定すると、毎日1時間程度の残業をしているイメージです。
平均よりは多いものの、急性期病棟など業務量の多い職場では多い水準でもあり、数字だけで良し悪しを判断できるものではありません。
時間数より負担感と賃金の支払われ方が重要
残業について考えるうえで大切なのは、時間数そのものよりも中身です。
同じ月20時間でも、残業代がきちんと支払われ、本人が納得して働けているのであれば、前向きに捉えられる場合もあります。
一方で、時間数が少なくても、心身の疲れが取れない状態が続いているなら、働き方を見直すサインかもしれません。
睡眠時間を確保できているか、プライベートの時間を持てているかなど、体調や生活への影響を基準に考えてみましょう。
看護師の残業を減らすための工夫
残業を減らすためには、個人の工夫とチームでの取り組みの両方が効果的です。
ここでは、今日から実践できる工夫と、職場単位でできる改善策、そして環境を見直したほうがよいケースについて解説します。
個人でできるタイムマネジメント
まずは、その日のタスクを見える化し、優先順位をつけて動くことが基本です。
看護記録はまとめて書こうとせず、ケアの合間にこまめに済ませることで、終業後の記録時間を減らせます。
また、「全部自分でやらなければ」という考えを手放すことも大切です。
看護補助者に依頼できる業務は任せ、自分にしかできない業務に集中することで、時間内に業務を終えやすくなります。
チーム・職場単位でできる工夫
個人の工夫に加えて、チーム全体での業務改善も残業の削減には効果的です。
申し送りの簡略化や業務分担の見直しに取り組み、残業時間の削減に成功している職場もあります。
また、困ったときに声をかけ合える雰囲気があると、業務の偏りを防ぎやすくなります。
時間内に終わらせる工夫をみんなで考えるという姿勢が、職場全体の働きやすさにつながっていきます。
個人の工夫では限界があるケースも多い
工夫を重ねても、業務量や体制の関係で残業を減らしにくい場合もあります。
どれだけ効率よく働いても状況が変わらないときは、自分を責める必要はありません。
今の職場で相談しながら改善を目指すことに加えて、自分に合った環境を探すという選択肢を持っておくことも大切です。
働く場所や働き方を変えることで、残業の悩みが軽くなるケースも多いです。
残業の少ない働き方を選ぶという選択肢
今の働き方を変えたいと感じたら、残業の少ない働き方へシフトすることも前向きな選択肢です。
ここでは、転職・勤務形態の見直し・単発バイトという3つの方法を紹介します。
残業が少ない職場へ転職する
先ほどの表でも紹介した通り、残業の量は職場によって異なります。
クリニックや健診センターは診療時間が決まっているため、残業が発生しにくい傾向にあります。
また、介護施設や療養型病棟も、患者さんの状態が比較的安定しており、業務の見通しが立てやすい職場です。
看護師の資格を活かせる職場は幅広いため、残業の少なさを軸に転職先を選ぶことも可能です。
勤務形態を見直す
転職までしなくても、勤務形態を見直すことで負担を減らせる場合があります。
時短勤務やパートであれば、勤務時間そのものが短く、生活に合わせた働き方がしやすくなります。
また、夜勤なし常勤という選択肢を選べば、収入の安定を保ちながら生活リズムを整えることも可能です。
家庭の事情や体力に合わせて働き方を柔軟に変えられることは、看護師という資格の強みだといえるでしょう。
まずは単発バイトで残業のない働き方を試す
いきなり退職や転職を決断するのが不安な場合は、単発バイトで実際に現場をを体験してみるのがおすすめです。
たとえば単発バイト「KANTAN!(カンタン)」なら、面接や登録会なしで1日から働くことができます。
3時間程度の短時間案件もあり、月1回だけの勤務でも問題ありません。
給与は日払いにも対応しているため、今の職場で働きながら、気軽に新しい働き方を試すことができます。
まとめ
看護師の残業は平均で月12時間程度ですが、職場や診療科によって差があり、負担の感じ方も人それぞれです。
残業が多くなる背景には、人材確保の難しさや医療現場ならではの事情があり、個人の工夫とあわせて、働く環境を見直すことも大切です。
労働基準法の基本的なルールを知り、気になることがあればまず職場で相談しながら、自分に合った働き方を考えていきましょう。
新しい働き方を試す一歩として、まずは単発バイト「KANTAN!(カンタン)」で残業のない働き方を体験してみることがおすすめです。
面接・登録会なしで1日から働くことができ、3時間程度の案件や月1回のみの勤務、日払いにも対応しています。
定時で帰れる働き方を実際に体験し、自分に合った職場を見つけるきっかけにしてみてください。
看護師の残業に関するよくある質問
最後に、看護師の残業についてよく寄せられる質問にお答えしていきます。
残業を断ることはできますか?
体調不良や育児・介護などの家庭事情がある場合には、相談に応じてもらえるケースがあります。
無理を続けて体調を崩してしまう前に、まずは上司や担当者に自分の状況を伝えてみることが大切です。
早めに相談することで、残業の軽減やシフトの調整といった配慮をしてもらえる可能性があります。
一人で抱え込まず、まずは話してみることから始めましょう。
残業なしで看護師として働けますか?
残業なし、または残業がほとんどない働き方は十分に可能です。
クリニックや健診センターは業務時間が決まっており、残業が発生しにくい職場の代表例です。
また、単発バイトであれば決められた時間だけ働く契約であるため、残業の心配なく働くことができます。
残業の少ない選択肢は豊富にそろっているため、残業に悩んでいる方も安心して看護師としてのキャリアを続けることができます。
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▼執筆者情報 KANTAN!(カンタン)編集部
KANTAN!(カンタン)編集部は、看護師向けの単発・スポットワークサービス「KANTAN!(カンタン)」を運営する編集チーム。看護師をはじめとする医療従事者の働き方に関する情報を、現場の声と人材サービスで培った知見をもとに発信している。 単発・スポットワーク、ナラシワーク、ブランク後の復職、キャリアの悩み、傷病手当や休職といった制度面まで、医療現場で働く方が本当に知りたい情報を、わかりやすく丁寧にお届け。
▼監修者情報 執行 輝明(しぎょう てるあき) 株式会社ブリッジキャリア 代表取締役社長
人材業界で24年間にわたり従事し、うち14年間は医療・介護・福祉分野の人材事業を専門領域としてきた。医療従事者のキャリアと現場の双方を熟知した専門家として、複数の人材サービス事業の立ち上げから運営までを一貫して手がける。その後、医療系ベンチャー企業の執行役員を経て、2019年に株式会社ブリッジキャリアを創業し、現職に至る。 現在は、医療従事者が採用前に実際の現場で相互理解を深め、採用ミスマッチを減らす段階的な就業モデル 「ナラシワーク」の普及に向けて日々尽力している。 |