看護師の平均収入はいくら?年代別の平均年収や給料が低いときの対処法
「働きに見合った収入をもらえていない気がする」
「他の看護師はいくらもらっているのだろう」
と感じたことはありませんか。
収入への不満や疑問は、あなただけのものではなく、多くの看護師に共通する悩みです。
本記事では、看護師のリアルな平均年収や初任給の相場、年代別の年収の目安を解説します。
さらに、給料が高すぎると言われる理由や基本給が低い背景、割に合わないと感じる原因、そして収入を上げる具体的な方法まで紹介します。
\最短で3時間・月1回の案件も/
看護師のリアルな収入はいくら?
自分の収入が高いのか低いのか、感覚だけで判断するのは難しいものです。
まずは公的な統計データをもとに、看護師のリアルな収入の全体像を確認していきましょう。
ここでは、平均年収や初任給の相場、収入の内訳について解説します。
看護師の平均年収・月収・ボーナス
公的統計をもとにすると、看護師の収入は次のような水準になっています。
項目 | 看護師 | 全職種平均 |
| 平均月収 | 約36万円 | 約34万円 |
| 年間賞与 | 約88万円 | 約90万円 |
| 平均年収 | 約520万円 | 約498万円 |
このように、看護師の平均年収は全職種平均をやや上回る水準にあります。
月収がやや高い一方でボーナスは平均並みであり、収入の高さが月々の手当によって支えられている点が特徴といえます。
看護師の初任給の相場
新卒看護師の初任給は、学歴によって差があります。
学歴 | 基本給の目安 | 手当込みの総支給額の目安 |
| 専門学校卒(3年課程) | 約20〜21万円 | 約26万円前後 |
| 大学卒 | 約21〜22万円 | 約27万円前後 |
表のとおり、総支給額だけを見れば新卒としては高めに映ります。
しかし、ここから社会保険料や税金が差し引かれるため、実際の手取りは20万円前後にとどまるケースが一般的です。
収入の内訳は「基本給+手当」
看護師の収入は、基本給だけで成り立っているわけではありません。
夜勤手当や残業手当、住宅手当、通勤手当といった各種手当が上乗せされることで、総支給額が形づくられています。
なかでも影響が大きいのが夜勤手当で、1回あたり1万円前後、月に4〜5回入れば4〜5万円が加算されます。
つまり、看護師の収入は働き方によって変動する構造になっているのです。
看護師の平均年収を年代別に解説
看護師の収入は、経験年数や役職の有無によって年代ごとに差が生まれます。
自分の立ち位置を客観的に把握するために、年代別の目安を見ていきましょう。
年代 | 平均年収の目安 |
| 20代前半 | 約400万円 |
| 20代後半 | 約470万円 |
| 30代 | 約500万円 |
| 40代 | 約550万円 |
| 50代 | 約570万円 |
| 60代以降 | 約470万円 |
表を見ると、年齢とともに緩やかに上昇し、50代前後でピークを迎えたのちに下降していることがわかります。
ここからは、各年代の実態をさらに詳しく解説していきます。
20代看護師の平均年収
20代前半の平均年収は約400万円、20代後半になると約470万円が目安です。
わずか数年で差が開くのは、夜勤の回数や経験に応じた手当が増えるためです。
特に20代前半は、新人期間中は夜勤に入らない職場もあり、夜勤の有無で年収が数十万円変わることもあります。
同期と収入に差があると感じるときは、能力よりも勤務形態の違いが原因になっているケースが多いといえます。
30代看護師の平均年収
30代看護師の平均年収は、約500万円が目安です。
経験を積んでリーダー業務を任される時期であり、責任の重さも増していきます。
一方で、結婚や出産といったライフイベントが重なりやすい年代でもあります。
時短勤務や夜勤免除を選択すると手当が減るため、キャリアを重ねているにもかかわらず収入が下がることもあります。
40代看護師の平均年収
40代看護師の平均年収は、約550万円が目安です。
年代別に見ればピークに近づく時期ですが、同時に昇給が頭打ちになりやすい時期でもあります。
多くの病院では給与テーブルの上限に近づくため、勤続年数を重ねても年収が伸びにくくなるのです。
この年代で差が開く要因は、主任や師長といった管理職に就くかどうかです。
役職手当がつくかどうかで、同世代でも年収に開きが生じることがあります。
50代以降の平均年収
50代看護師の平均年収は約570万円で、生涯を通じたピークにあたります。
管理職として組織を支える立場になる方も多く、収入面では安定した時期といえるでしょう。
ただし、60代以降になると約470万円まで下がる傾向があります。
体力的な理由から夜勤を減らしたり、定年後に再雇用や非常勤という形で働き方を変えたりすることで、手当が減少するためです。
看護師の給料は高すぎと言われる理由
看護師をしていると「看護師は給料が高くていいね」と言われた経験がある方もいるのではないでしょうか。
しかし、実際に働いている本人からすれば、納得しがたい言葉かもしれません。
ここでは、そう言われる背景と現場感覚とのズレを整理します。
看護師の給料は高すぎと言われる背景
看護師の給料が高すぎると言われる理由は、全職種平均より年収がやや高い点にあります。
統計上の数字だけを切り取れば、平均を上回っているのは事実です。
また、夜勤手当込みの総支給額が話題になりやすいことも影響しています。
夜勤を月に何度もこなした月の給与明細を見れば、確かに高い水準に映るでしょう。
こうした一部の数字が注目され、看護師全体のイメージとして広まっているのです。
実態とのギャップ
一方で、その金額に見合う負担が伴っている点は見落とされがちです。
人の命を預かる責任、夜勤による生活リズムの乱れ、慢性的な人手不足による残業を踏まえれば、高すぎるとは言えないでしょう。
さらに、夜勤をしなければ収入は平均並み、あるいはそれ以下になることもあります。
世間が見ているのは総支給額という結果だけであり、その裏にある労働の中身までは伝わっていません。
このズレこそが、看護師が違和感を覚える理由なのです。
看護師の基本給が低いと言われる理由
年収は平均より高いにもかかわらず、基本給が低いと感じる看護師は多くいます。
これは感覚の問題ではなく、看護師特有の給与構造に原因があります。
ここでは、その仕組みと影響を解説します。
手当で稼ぐ給与構造
看護師の給与は、基本給を低めに設定し、手当で上乗せする形が一般的です。
このため総支給額は高く見えても、基本給自体は同年代の他職種と大きく変わらない、あるいは下回ることもあります。
この構造の弱点は、夜勤ができなくなったときに表れます。
体調不良や家庭の事情で夜勤を外れると、月に4〜5万円、年間で50万円以上の収入減となることもあります。
基本給が低いことによる影響
基本給の低さは、目の前の月収以上に長期的な影響をもたらします。
ボーナスは基本給の何ヵ月分という形で計算されることが多く、退職金も基本給を基準に算出されるのが一般的です。
つまり、基本給が低いほど、賞与も退職金も少なくなります。
さらに、昇給幅は基本給に対する割合で決まるため、長く働いても伸び幅が小さくなりがちです。
働き続けても収入が上がりにくいと感じる背景には、この構造があります。
看護師の給料が割に合わないと感じる理由
「この仕事量でこの給料は割に合わない」と感じる看護師もいます。
そう感じてしまうのには、看護師の働き方そのものに由来する構造的な理由があります。
ここでは、その理由を具体的に見ていきましょう。
業務量・責任の重さに対して給与が見合わない
看護師は、人の命を預かるプレッシャーの中で働いています。
わずかな確認漏れが重大なインシデントにつながるため、勤務中は気の抜けない緊張状態が続きます。
加えて、慢性的な人手不足によって一人あたりの担当患者数が増え、記録や書類作成が定時内に終わらない職場もあります。
こうした精神的・肉体的負担の大きさが、給与額に十分に反映されていないと感じられるのです。
夜勤ありきの収入構造になりやすい
収入を維持しようとすれば夜勤を続けるしかない、というジレンマも要因です。
夜勤手当が収入の柱になっているため、夜勤の回数が収入に影響を与えます。
体調を崩しても、生活のために夜勤を手放せないという方もいるでしょう。
頑張っても評価・昇給に反映されにくい
多くの医療機関では、年功序列に近い給与体系が採用されています。
このため、勉強会に参加してスキルを磨いても、後輩の指導を熱心に行っても、給与に直接反映されにくいのが実情です。
努力の量と収入が比例しない環境では、モチベーションを保つのが難しくなります。
「頑張っても報われない」という感覚が積み重なることで、割に合わないという思いが強まっていきます。
割に合わないと感じたときの考え方
割に合わないと感じたとき、自分の頑張りが足りないと責める必要はありません。
給与水準や手当の金額は、職場によって異なるためです。
同じ業務内容でも、病院の規模や地域、経営母体が変われば年収が変わることもあります。
つまり、今感じている不満は環境を変えることで解消できる可能性があるということです。
自分を責める前に、まずは選択肢を知ることから始めてみましょう。
看護師が収入を上げる方法
収入への不満は、行動によって変えられる部分があります。
ここでは、看護師が現実的に収入を上げるための方法を4つの視点から紹介します。
資格取得・キャリアアップで単価を上げる
収入を上げる方法のひとつが、専門性を高めて自分の単価を上げることです。
認定看護師や専門看護師の資格を取得すれば、資格手当が支給される職場もあります。
また、特定行為研修を修了すると、担える業務の幅が広がり、訪問看護や在宅医療の分野で評価されやすくなります。
すぐに大幅な収入増につながるとは限りませんが、選択できる職場が増えることで、長期的な収入の底上げにつながります。
給与水準の高い職場へ転職する
変化が大きいのが、職場そのものを変える方法です。
分野ごとの年収の目安は次のとおりです。
職場・分野 | 年収の目安 | 特徴 |
| 大学病院・総合病院 | 約500〜600万円 | 夜勤回数が多く手当がつきやすい |
| クリニック(外来) | 約400〜450万円 | 夜勤がなく生活リズムは安定しやすい |
| 訪問看護 | 約500〜600万円 | オンコール手当などが加算される |
| 美容クリニック | 約450〜700万円 | インセンティブで差がつきやすい |
| 介護施設 | 約400〜480万円 | 夜勤ありでも業務は比較的落ち着いている |
このように、同じ看護師資格でも働く場所によって年収は変わります。
また、都市部と地方でも給与水準に差があるため、地域を含めて検討することが大切です。
ただし、高収入の職場ほど求められる成果や責任も重くなる傾向があるため、金額だけで判断しないようにしましょう。
夜勤・残業とのバランスを見直す
収入を上げるために夜勤を増やすという選択は、短期的には有効です。
しかし、睡眠不足や自律神経の乱れが続けば、体調を崩して働けなくなるリスクもあります。
今の自分にとって無理のない夜勤回数はどのくらいかを見極め、収入と健康のバランスを踏まえた働き方を設計することが重要になります。
単発バイト・スキマバイトで収入をプラスする
転職や資格取得はハードルが高いと感じる方には、単発バイトという選択肢があります。
今の職場を辞めることなく、休日や空き時間を使って収入を上乗せできる点が特徴です。
ここで活用したいのが、看護師向けの単発バイトサービス「KANTAN!(カンタン)」です。
面接や登録会なしで1日から働けるため、忙しい看護師でも始めやすくなっています。
勤務は月1回・3時間程度の短時間案件もあり、給与は日払いが可能です。
さらに、応募先以外には完全匿名で利用できるため、今の職場に知られる心配がありません。
まとめ
看護師の収入は手当に頼った構造になっているため、基本給が低い、割に合わないと感じやすい仕事です。
だからこそ、年代別の相場を知り、自分の収入の立ち位置を客観的に把握することが大切です。
収入を上げる方法には、資格取得や転職、副業など複数の選択肢があります。
なかでも無理なく始められるのが、単発バイト「KANTAN!(カンタン)」です。
面接・登録会なしで1日から働け、月1回・3時間程度の短時間勤務にも対応しています。
給与は日払いが可能で、応募先以外には完全匿名のため安心して利用できます。
看護師の収入に関するよくある質問
最後に、看護師の収入について多く寄せられる質問にお答えします。
看護師で年収1000万は可能ですか?
結論から言えば、可能性はゼロではありませんが、通常の働き方では難しいのが実情です。
到達している方は、いずれも一般的な病棟勤務とは異なる道を選んでいます。
ここでは、目指せるケースと現実的なハードルの両面から見ていきましょう。
年収1000万を目指せるケース
年収1000万円に届く可能性があるのは、まず看護部長など管理職の上位ポジションに就いた場合です。
大規模病院であれば、役職手当を含めて1000万円近くに達することもあります。
次に、訪問看護ステーションを自ら経営・起業するケースです。
経営者として報酬を得る形になるため、事業規模によっては収入増が見込めます。
さらに、フリーランスとして講師業や執筆業など複数の収入源を組み合わせる働き方も選択肢のひとつです。
現実的なハードル
一方で、これらはいずれも限られた人だけが到達できる領域です。
看護部長になれるのは病院に一人であり、開業には資金や経営知識が求められます。
通常の病棟勤務を続けながら年収1000万円に届くことは、ほぼないと考えてよいでしょう。
大切なのは、いきなり1000万円を目指すことではなく、今より収入を上げるための現実的なステップを積み重ねることです。
資格取得や転職、単発バイトなど、手の届く方法から着実に始めていきましょう。
看護師が副業をしても大丈夫ですか?
副業が可能かどうかは、勤務先の就業規則によって異なります。
公立病院など公務員に準ずる立場の場合は、原則として副業が制限されているため注意が必要です。
民間の医療機関でも、副業禁止と定められているケースがあるため、まずは就業規則を確認しましょう。
副業が認められている場合は、単発バイトが現実的な選択肢です。
シフトの空いた日だけ働けるため、本業に支障をきたさずに収入を増やすことが可能です。
\最短で3時間・月1回の案件も/
▼執筆者情報 KANTAN!(カンタン)編集部
KANTAN!(カンタン)編集部は、看護師向けの単発・スポットワークサービス「KANTAN!(カンタン)」を運営する編集チーム。看護師をはじめとする医療従事者の働き方に関する情報を、現場の声と人材サービスで培った知見をもとに発信している。 単発・スポットワーク、ナラシワーク、ブランク後の復職、キャリアの悩み、傷病手当や休職といった制度面まで、医療現場で働く方が本当に知りたい情報を、わかりやすく丁寧にお届け。
▼監修者情報 執行 輝明(しぎょう てるあき) 株式会社ブリッジキャリア 代表取締役社長
人材業界で24年間にわたり従事し、うち14年間は医療・介護・福祉分野の人材事業を専門領域としてきた。医療従事者のキャリアと現場の双方を熟知した専門家として、複数の人材サービス事業の立ち上げから運営までを一貫して手がける。その後、医療系ベンチャー企業の執行役員を経て、2019年に株式会社ブリッジキャリアを創業し、現職に至る。 現在は、医療従事者が採用前に実際の現場で相互理解を深め、採用ミスマッチを減らす段階的な就業モデル 「ナラシワーク」の普及に向けて日々尽力している。 |