看護師のボーナスの平均額は?1年目・2年目の相場や高い病院の特徴も解説
「自分のボーナスは平均より少ないのだろうか」
「看護師1年目はボーナスをどれくらいもらえるのだろう」
と気になっていませんか。
看護師のボーナスは、病院の規模や設置主体、経験年数によって差が出やすいという特徴があります。
本記事では、看護師のボーナスの平均額と、平均何ヵ月分が相場なのかを解説します。
また、1年目・2年目・20代それぞれの相場や手取りの計算方法、ボーナスが少ないと感じる理由、ボーナスが高い病院の特徴についても説明します。
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看護師のボーナスの平均額
まずは、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」などの公的データをもとに、看護師のボーナスの全体像を確認していきましょう。
自分の支給額が平均に対してどの位置にあるのかを把握することで、今の職場の待遇を客観的に判断しやすくなります。
看護師のボーナスの年間平均額
看護師のボーナスの年間平均額は、およそ80万円台が目安とされています。
これは夏と冬の年2回支給を合計した金額であり、1回あたりでは40万円前後というイメージです。
全職種の平均と比較すると、看護師のボーナスはやや高め、または同水準に位置しています。
ただしこれはあくまで全国平均であり、勤務先の規模や地域によって実際の支給額は変わります。
平均を下回っていたとしても、それがそのまま自分の評価の低さを意味するわけではありません。
看護師のボーナスは平均何ヵ月分か
看護師のボーナスは、一般的に基本給の2〜4ヵ月分(年2回の合計)が相場とされています。
注意したいのは、ボーナスが「基本給×◯ヵ月」という計算式で決まるという点です。
つまり、支給月数が多くても基本給が低ければ、受け取れる総額は伸びにくくなります。
夜勤手当や資格手当が厚く、その分だけ基本給が抑えられている給与体系の場合、月収は高くてもボーナスが少なくなりやすいのです。
このため、支給月数と基本給はセットで確認することが大切だといえます。
設置主体・施設形態による違い
看護師のボーナスは、どこに勤めているかによって支給水準が変わります。
設置主体・施設形態ごとの傾向を表で整理しました。
設置主体・施設形態 | 支給月数の目安 | 特徴 |
| 国公立病院 | 約4ヵ月分 | 公務員に準じた支給基準で安定しやすい |
| 大学病院 | 約3.5〜4.5ヵ月分 | 規模が大きく、基本給・支給月数ともに高め |
| 民間病院 | 約2〜3ヵ月分 | 経営状況によって差が出やすい |
| クリニック | 約1〜2ヵ月分 | 支給はあるが月数は少なめの傾向 |
| 介護施設 | 約1〜2ヵ月分 | 法人の規模によって差が大きい |
このように、国公立病院や大学病院は支給月数が多く、クリニックや介護施設は少なめになりやすい傾向があります。
同じ看護師という仕事でも、働く場所を変えるだけで年間のボーナス総額が数十万円単位で変わることもあります。
自分の職場のボーナスがどの位置にあたるのかを把握しておくと、待遇を判断する軸ができます。
【1年目】新人看護師のボーナス平均
ここからは、多くの新人看護師が気になる1年目のボーナス事情について見ていきましょう。
1年目は他の年次とは支給の仕組みが異なるため、理解しておきましょう。
看護師1年目のボーナスはいつから・いくらもらえるか
看護師1年目の夏のボーナスは、数万円〜10万円前後になるケースが一般的です。
これは、ボーナスの査定対象期間に在籍していなかったためであり、評価が低いからではありません。
多くの病院では、前年の秋頃から春頃までの勤務実績をもとに夏の支給額を決めるため、4月入職の新人は対象期間のほとんどに在籍していない状態になります。
一方、冬のボーナスからは満額に近い金額が支給されるケースが多く、初年度合計では40万〜60万円程度が目安です。
1年目でボーナスが少なくても悲観しなくてよい理由
1年目のボーナスが少ないのは制度上の仕組みによるものであり、2年目以降には増えるのが一般的です。
このため、入職直後の支給額だけを見て「この病院は待遇が悪い」と判断するのは早計だといえるでしょう。
不安な場合は、就業規則や賃金規程で支給条件や査定対象期間を確認しておくと安心です。
入職時に渡される書類に記載されていることが多く、事前に把握しておけば見通しを立てやすくなります。
【2年目】看護師のボーナス平均
1年目の仕組みを踏まえたうえで、次は2年目のボーナスがどう変わるのかを確認していきます。
2年目は、多くの看護師がボーナスの増加を実感しやすいタイミングです。
看護師2年目のボーナス平均|増える理由
看護師2年目は、初めて年間を通して満額のボーナスが支給される年になります。
夏と冬の両方で査定対象期間をフルに満たすため、1年目と比べて総額が伸びるのです。
2年目の年間平均額は、おおむね60万〜80万円程度が目安です。
もちろん、勤務先の設置主体や支給月数によって差はありますが、1年目からの増加幅が大きくなるのがこの時期です。
2年目は、金額の変化を実感しやすく、モチベーションにつながる年だといえるでしょう。
1年目との比較で増えたと感じやすい時期
2年目は前年との差が出るため、「ボーナスが増えた」と感じやすい時期です。
ただし、ここで意識しておきたいのは、3年目以降の増え方は緩やかになるという点です。
2年目以降のボーナスは基本給の昇給に連動して増えていきますが、基本給の伸び自体が年数千円程度にとどまる職場も多いです。
このため、2年目のような大きな増加は基本的に一度きりだと考えておくとよいでしょう。
待遇を変えたい場合は、昇給を待つよりも職場の給与体系そのものを見直す視点が必要です。
【20代】看護師のボーナス平均
看護師2年目以降のボーナスの伸び方を理解したところで、20代全体でのボーナス水準を確認していきましょう。
年齢階級ごとの目安を知ることで、自分の立ち位置がより明確になります。
20代前半・20代後半のボーナス平均額
厚生労働省の賃金構造基本統計調査の年齢階級別データをもとに、20代のボーナスの目安を表にまとめました。
年齢階級 | 経験年数の目安 | 年間ボーナスの目安 |
| 20〜24歳 | 1〜3年目 | 約40万〜60万円 |
| 25〜29歳 | 4〜8年目 | 約75万〜85万円 |
表からわかるとおり、20代前半と20代後半では年間ボーナスに30万円前後の差が生まれます。
これは基本給が経験年数に応じて積み上がり、その基本給にボーナスの支給月数が掛け合わされるためです。
つまり、経験を重ねるほど増加幅そのものも大きくなっていく構造になっています。
20代のうちに知っておきたいボーナスの考え方
20代のうちに意識しておきたいのは、病院間の差が将来の生涯年収の差につながるという点です。
このため、ボーナスの支給月数や基本給は、単なる目先の収入ではなくキャリア選択の判断材料として捉えることが大切です。
働きやすさとあわせて、長期的な収入の伸びしろも確認しておきましょう。
看護師のボーナスの手取り額はいくら?
ここまで額面の金額を見てきましたが、実際に振り込まれる金額は額面より少なくなります。
ボーナスからも給与と同じように控除があるため、手取りの目安を知っておきましょう。
ボーナスから引かれるもの
ボーナスからは、健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料といった社会保険料が差し引かれます。
これに加えて、所得税も源泉徴収されます。
一方で、住民税はボーナスから直接引かれることはなく、毎月の給与から徴収される仕組みです。
控除される割合は合計でおおむね20〜25%程度となるため、手取りは額面の約75〜80%が目安になります。
「思ったより少なかった」と感じる背景には、この控除の存在があるのです。
手取り額の早見例
額面ごとの手取り額の目安を表にまとめました。
額面の支給額 | 控除額の目安 | 手取り額の目安 |
| 40万円 | 約8万〜9万円 | 約31万〜32万円 |
| 60万円 | 約12万〜14万円 | 約46万〜48万円 |
| 80万円 | 約16万〜19万円 | 約61万〜64万円 |
表のとおり、額面が大きくなるほど控除される金額も増えていきます。
なお、扶養家族の有無や前月の給与額によって所得税率が変わるため、実際の手取りには個人差があります。
正確な金額を知りたい場合は、支給時に渡される賞与明細で控除の内訳を確認してみてください。
看護師のボーナスは少ないと感じる理由
ボーナスの相場や手取りを把握しても、「やっぱり自分は少ない」と感じる方もいるでしょう。
その背景には、努力や勤務態度とは関係のない構造的な理由が存在します。
ここでは、ボーナスが少なくなりやすい要因を整理していきます。
ボーナスが少なくなりやすい職場の特徴
小規模クリニックや訪問看護ステーション、介護施設は、支給月数が少ない傾向にあります。
病院と比べて経営規模が小さく、賞与の原資を確保しにくいことが理由のひとつです。
また、基本給を低く設定し、各種手当で月収を調整している給与体系の職場も注意が必要です。
このような職場では毎月の手取りは確保できても、基本給を基準に計算されるボーナスの総額が伸びにくくなります。
求人票の月収額だけを見て判断すると、入職後にギャップを感じることがあります。
病院の経営状況・雇用形態による影響
ボーナスは業績によって変化するため、病院の経営状況によって減額やカットが行われることもあります。
患者数の減少や設備投資の影響で、前年より支給月数が下がるケースも実際に起こり得ます。
また、パートや非常勤といった雇用形態では、そもそもボーナスの支給対象外となっていることがあります。
支給される場合でも、正職員より少ない金額や寸志程度にとどまるのが一般的です。
自分の雇用形態でどのような扱いになるのかは、契約時に確認しておくことが大切です。
ボーナスが少ないときの対処法
まずは、就業規則や賃金規程を確認し、支給月数や査定基準がどのように定められているのかを把握しましょう。
規程を確認したうえで疑問が残る場合は、上司や人事担当者に相談してみるのもひとつの方法です。
それでも改善が見込めない場合は、基本給を重視して職場を見直すという選択肢もあります。
同じ看護師の仕事でも、基本給が高く支給月数の多い職場に移ることで、年間の収入が変わることは多いです。
すぐに転職を決める必要はありませんが、選択肢として持っておくと気持ちが楽になります。
看護師のボーナスが高い病院の特徴
職場を見直すことを考えるなら、どのような病院でボーナスが高くなるのかを知っておく必要があります。
ここでは、ボーナスが高い病院に共通する条件と、その見極め方を解説します。
ボーナスが高い病院に共通する条件
ボーナスが高いのは、国公立病院や大学病院、大規模な医療法人が運営する病院です。
これらは経営基盤が安定しており、支給月数が4ヵ月分前後に設定されているケースが多く見られます。
さらに、こうした病院は基本給そのものも高めに設定されている傾向があります。
ボーナスは基本給に支給月数を掛けて算出されるため、基本給が高いほどボーナスの総額も大きくなる仕組みです。
つまり、支給月数と基本給の両方が高い職場ほど、年間の受取額が伸びやすくなります。
求人票でチェックすべきポイント
求人票を見るときは、「賞与4ヵ月分」といった記載だけで判断しないよう注意しましょう。
基本給が20万円の職場と25万円の職場では、同じ4ヵ月分でも年間20万円もの差が生まれます。
基本給とのかけ算で総額を計算し、実際に受け取れる金額をイメージすることが大切です。
あわせて、前年度の支給実績や年間の支給回数、査定基準の有無も確認しておきましょう。
「賞与あり」とだけ書かれている場合は、実績ベースの金額を面接時に質問してみることをおすすめします。
転職前に職場のリアルを確かめる方法
求人票や面接だけでは、職場の雰囲気や実際の働き方まではわかりません。
待遇に納得して入職したものの、人間関係や業務量が合わずに後悔してしまうケースもあります。
そこでおすすめしたいのが、単発バイトで実際に現場を体験してから判断するという方法です。
働きながら他の職場を知ることができるため、転職の失敗を防ぎやすくなります。
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また、給与は日払いに対応しており、収入面の不安がある方にも活用しやすい仕組みです。
さらに、応募先以外には完全匿名で利用できるため、今の職場に知られる心配がなく安心して使えます。
気になる病院で実際に働いてみることで、求人票では見えない職場のリアルを確かめられるでしょう。
まとめ
看護師のボーナスは基本給の2〜4ヵ月分・年間80万円台が平均の目安ですが、経験年数や病院によって差があります。
1年目は少ないと感じても、2年目からは満額支給となり増えるのが一般的です。
もしボーナスが少ないと感じるなら、支給月数だけでなく基本給もあわせて確認し、職場を見直す選択肢を持っておきましょう。
ただし、いきなり転職を決める必要はありません。
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月1回・3時間程度の案件や日払いにも対応しており、応募先以外には完全匿名で利用できるため、今の職場を続けながら安心して次の選択肢を探せます。
自分に合った働き方と待遇を見つけるために、ぜひ気軽に活用してみてください。
看護師のボーナスに関するよくある質問
最後に、看護師のボーナスについてよく寄せられる質問にお答えします。
准看護師のボーナスは正看護師とどれくらい違いますか?
准看護師のボーナスは、正看護師より少なくなるのが一般的です。
これは支給月数が違うためではなく、基本給に差が設けられていることが主な理由です。
多くの職場では准看護師の基本給が正看護師より2万〜3万円ほど低く設定されており、その差がボーナスにも反映されます。
たとえば基本給に3万円の差があり支給月数が4ヵ月分の場合、年間で12万円ほどの開きが生まれる計算です。
差を縮めたい場合は、正看護師の資格取得を支援する制度がある職場を選ぶという方法もあります。
クリニック勤務でもボーナスはもらえますか?
クリニック勤務でもボーナスが支給されるところは多くありますが、支給月数は病院より少なめの傾向があります。
おおむね1〜2ヵ月分程度に設定されているケースが一般的です。
また、業績連動で金額が決まる場合や、院長の裁量で支給額が変わる場合もあります。
このため、求人票に「賞与あり」と書かれていても、前年度の実績を確認しておくことが大切です。
面接の際に支給回数や算定方法を質問しておけば、入職後のギャップを防ぎやすくなります。
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▼執筆者情報 KANTAN!(カンタン)編集部
KANTAN!(カンタン)編集部は、看護師向けの単発・スポットワークサービス「KANTAN!(カンタン)」を運営する編集チーム。看護師をはじめとする医療従事者の働き方に関する情報を、現場の声と人材サービスで培った知見をもとに発信している。 単発・スポットワーク、ナラシワーク、ブランク後の復職、キャリアの悩み、傷病手当や休職といった制度面まで、医療現場で働く方が本当に知りたい情報を、わかりやすく丁寧にお届け。
▼監修者情報 執行 輝明(しぎょう てるあき) 株式会社ブリッジキャリア 代表取締役社長
人材業界で24年間にわたり従事し、うち14年間は医療・介護・福祉分野の人材事業を専門領域としてきた。医療従事者のキャリアと現場の双方を熟知した専門家として、複数の人材サービス事業の立ち上げから運営までを一貫して手がける。その後、医療系ベンチャー企業の執行役員を経て、2019年に株式会社ブリッジキャリアを創業し、現職に至る。 現在は、医療従事者が採用前に実際の現場で相互理解を深め、採用ミスマッチを減らす段階的な就業モデル 「ナラシワーク」の普及に向けて日々尽力している。 |